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コラム

睡眠と血圧

2016年5月

今回は睡眠と血圧の関係について考えてみたいと思います。まず睡眠時間と死亡率の関係ですが、図に示すように7時間の睡眠時間が最も死亡率が低く、それ以上でもそれ以下でも死亡率は高くなっています。寝過ぎるのも良くないということです。そして日本人は欧米人に比べ睡眠時間が短く、平均は6.5時間を下回っています。

また、睡眠不足、睡眠障害は高血圧の発症リスクになります。寝つきが悪い入眠困難であっても途中で目が覚めてしまう中途覚醒であっても高血圧になりやすいと報告されています。睡眠が不足した場合の血圧の1日の変動を見ると夜間の血圧が高く、早朝の血圧が高くなります。1日の中の血圧変動において夜間高血圧、早朝高血圧は診察時の高血圧より、脳卒中、心筋梗塞等の病気の発症と重要な関係があります。すなわち睡眠不足による高血圧のパターンはより注意が必要です。

睡眠不足は体内時計の乱れから自律神経、血圧をコントロールするホルモンのバランスの乱れを引き起こし血圧が上昇する。
夜勤などシフトワークする方も注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群は最近高血圧(特に夜間高血圧)の原因と言われていますが、高血圧がない睡眠時無呼吸症候群の方も将来の高血圧発症リスクが高いと報告されています。

人間の体内には1日の時間を感知できる体内時計があります。この体内時計によって様々なホルモンや自律神経のバランスを保っています。例えば成長に必要な成長ホルモンは夜に多く分泌されます。“寝る子は育つ”ということです。この体内時計には脳の視交叉上核というところにある中枢時計といろいろな臓器にある末梢時計があります。中枢時計は朝の光を浴びることでリセットされ、末梢時計は朝食をとることでリセットされます。そのため朝起きて太陽の光を浴び、朝食をとることがきっちりと体内時計を働かせ、正しい身体の日内リズムに重要です。

昼寝について少し触れてみましょう。昼寝には以下の効果が報告されています。

  • 疲労回復
  • 記憶力向上
  • 心臓病リスクの軽減など

昼寝の時間ですが、10分~20分程度が良いとされています。30分以上睡眠を取ると深い睡眠まで入ってしまい、深い睡眠の状態から目を覚まそうとすると、不快な状態になってしまいます。また、昼寝の時間が長くなると夜眠れなくなってしまいます。

坂口医院 内科・循環器内科
坂口 好秀