コラム・医院の改装を終えて
医院の改装を終えて
2008年11月
当院も内科・循環器科を開院して10年が過ぎ、手狭な医院のため当院に通院されている患者さん、従業員が不都合を感じていることをできるだけ改めたいと思っていました。そのためには医院の改装が必要でしたので、平成20年8月の末に10日間のお休みをいただいて医院の大改装を行いました。この機会にやれることはできるだけしておこうと考え、内装の改装にとどまらず、外装も改装することにしました。内装としては明るく癒しの空間としての待合いをめざし、インテリアコーディネーターの先生と相談し、木を利用した明るい待合いにしました。
そして、混雑する時間帯には立って待っていただくことがありましたので、混雑した場合に利用できる第2待合室を作りました。この部屋は黄色を基調とした空間にし、第1待合室と雰囲気を変えてみました。
点滴室も以前は小さな暗い部屋でしたが、南側に移動させ、広く明るくなりました。座ってリラックスして点滴が受けられるようにリクライニングベットを導入しました。受付スペースを広くし、従業員の動線を改善し、少しでも従業員が働きやすいように処置室、受付も改装しました。
従業員が働きやすくなれば、患者さんへの対応がスムーズになり、皆様方にとってもより利便性が向上すると思います。入り口に関しても高齢の方、腰痛や足の痛みを持っておられる方にとって、かがんで靴を脱ぎ、スリッパに履き替えることが負担になっていることがわかっていましたので、入り口の段差をなくし、土足での入室にさせていただきました。車いすや階段を利用しにくい方のためにスロープをゆるくし、より負担のないように工夫しました。外部のタイルもすべて貼り替え、より柔らかい外観にしました。改装を終えて1ヶ月が過ぎましたが、来院された方の評判もおおむね良く、私自身も短期間の改装としては満足いくものであったと思っています。
医院の内外装の改装に加えて、医療機器も心電図、ホルター心電図(24時間心電図)解析装置、動脈硬化度測定装置を新しく導入し、データをすべてデジタル化し、検査室でとったデータを瞬時に診察室で見られるようにしました。以前のデータとすぐに比較することができ、また24時間心電図の解析も1分とかからないため、より丁寧に迅速な診断が可能となりました。
内外装や医療機器面のハード面の改良に終わることなく、私の診療に対する気持ちもより充実したものにして、以前よりさらに患者様にあった循環器疾患、内科疾患診療を目指していきたいと思います。今後も当院をよろしくお願いいたします。
坂口医院 内科・循環器科
坂口 好秀