食と医療

食と医療 28号 講談社エディトリアル

2024年1月25日

講談社エディトリアルから年4回出版されている医療系雑誌“食と医療”の28号に減塩に関する執筆を依頼されました。内容は専門的ですが、1日6グラム以下の減塩はかえって脳卒中や心臓病を増加させる可能性があり、1日10グラム程度の節塩でよいのではないかというものです。

1日6グラム以下の減塩をすると血圧は低下するのですが、身体にとって有害なレニン-アルドステロンやカテコールアミンというホルモンが上昇しその悪影響が血圧低下の効果を上回るためと考えられています。

1日6グラム以下の減塩を達成するためにはかなりの食事制限が必要で一般的に達成できている方は10%程度と言われています。また、高齢者で食事摂取が低下している方に無理な減塩は時に低ナトリウム血症を引き起こすことがあり注意が必要です。